パニック障害

先日、ジャニーズのグループの一員がパニック障害の治療に専念するため、活動を休止することを発表しました。

 

みなさん、パニック障害とは何かご存知ですか。

精神疾患の1つです。

発作が出ると冷や汗、動悸、目眩、呼吸困難など、身体の調子が著しく不安定になります。

心の病になるので、治療法は人それぞれです。原因も特定するのが難しい場合があります。

 

実は僕もパニック障害を4年前に発症しました。詳しい原因はわかりません。

しかし、中学校の時から閉所恐怖症も発症していたので、精神疾患が悪化した、と僕はみています。

 

僕の場合は、窓がない閉鎖された空間と天井が低い空間に弱かったです。

 

地下の部屋などに多い、窓のない壁に打ちっ放しの空間は、天井や壁がまるで迫ってくるのではないか、という妄想に駆られてしまい(そんなことがないのはわかっているのにもかかわらず…)、症状が出ると、外の空気を吸わずにはいられずに突然部屋を飛び出してその空間から逃れたこともありました。

 

天井が低い場所といえば、例えば、車の中。

症状が一番ひどい時は、車に乗ることがすごい苦しかったです。車に乗ると、すごい息苦しくなって動悸がひどくなってました。ですから、止むを得ず車にならなくてはいけない時は、必ず窓を開けて、その側に乗りました。

 

明らかに日常生活に支障が出たので、精神科に通いました。

そこでも、パニック障害の症状だ、と診断はされましたが、薬を処方されるわけでもなく、身体のどこかを治療するわけでもありません。

今思うと、一番の治療法は、「自分を受け入れてくれる環境づくり」をすることが大切でした。

 

意識の外でどこか、住みにくい、自分を ”安定を保ちづらい” 環境に追いやってしまっていたのかもしれません。

ですが、友人、家族、僕の周りを取り巻く人々は皆優しい人ばかりでした。

 

もちろん、発作が起こればびっくりする人もいたし、気を遣わせてしまったと思う人もたくさんいましたが、この病気のことを話せば、それ以上に、みんな僕を受け入れようとしてくれました。そして、助けてくれました。ですから、僕がこの謎の精神不安定に正面から向き合うことができました。

 

そのおかげで、発作は減りましたし、程度もだいぶましになりました。

しかし、まだ完治はしていません。

 

僕は、外の空気を吸うか、クラシックを聴くことで、精神を安定に保っています。

 

この数年で、僕はかなり図太くなりました。

そうなるように自分を成長させてきました。

しかし、一方で敏感すぎるアンテナは鈍感になりました。

器にすくえきれない水は、溢れる前にすくわなきゃいいのですが、実はそれが命の水滴だったりもするのです。

生きるのはなかなか難しいです。

 

いつか治るといいな。

きっとそう願っているそのうちに治ってる、そんなやつだと思います。