月が綺麗ですね
新月なので夜空は真っ暗です。
ちょっと、寂しい気持ちになりますよね。
探してみても見つかりません。
でも代わりに、数え切れないほどの小さな星々がその寂しさを癒してくれます。
都会の空ではそれを実感するのは難しいので、冬の澄んだ冷たい空気をめいっぱい吸うために、どこか遠いところに行きたいものです。
僕が小学生の頃でした。
お昼休みや移動教室の合間に、理科室の廊下に貼ってある、とあるポスターがとても好きでした。
それは、星雲が載っているポスターです。
星雲は宇宙に存在する塵やガスから成る天体なのですが、それがいろんな色に見えて、とても美しいんです。
いくつかお気に入りの星雲があったのですが、1つは名前も色もはっきり覚えてます。
"M17"です。
日本語では、オメガ星雲と呼ばれているそうです。
ルビーのように輝かしい赤色が特徴です。
M17は射手座に位置する星雲なので、冬には見えない!
また来年かー!
もう一つは、青色の・・・
なんていったかな。
ざっと調べてみたのですが、これだ!ってやつがありませんでした。
わかり次第またここで報告します。
話を戻すと、その星雲のポスターを見て、宇宙の不思議に好奇心が掻き立てられました。
自然物の美しさに気づいたのはこれがきっかけじゃないかな。
そこで、実家の庭や公園で、天体観測をするようになりました。
といっても、ただの星座探し、みたいなものです。
星座早見盤って覚えてます?
小学生ならみんな持ってたはずです。
それをみて、実際に見える夜空と比較するのが大好きでした。
よく部屋を暗くして、蛍光塗料を光らせたのも思い出しました。
その様子の僕を母は逆に観察していたみたいで、とあるチラシを僕に差し出しました。
それは、天体観測ドームを自宅に設置しているある方が、天体観測を開催するというものでした。
一般のご自宅ですが、地元の子供達に星を見せてあげようと、特別に公開してくださったのです。
可動式のドームを開いたら、遮るもの、余計な光がない一面の夜空に感動したのを覚えています。
そこで僕は、月のクレーターと土星を望遠鏡で見ました。
あんなにはっきり見えるものなのですね。
月の表面がよく見えました。
転がっている石(もしかしたら岩?)や、地面の高低差は趣味で観察するには十分なほどよく見えました。
土星も衝撃的でした。
あの不思議な環を纏う天体が本当に存在するんだ!というワクワク。
それをきっかけに夜空に憧れを抱くようになりました。
だから、僕にとって月は、ただ空に浮かぶ光っている丸、では済まないのです。
日々の変化、成長、母性、
新月でも、月はあります。
もちろん見えませんが、"月の見えない空"(見えないだけで実はいる)というのが、僕は好きなんですよね。
明日から、また月が姿を現します。
2日後は三日月です。
新月を1日目と数えて、そこから3日目なので、新月からは2日後です。
月の見え方は毎日変わるのにも関わらず、なぜか三日月は一番よく見える満月と同様によく知られた月の姿です。
あなたは、三日月にどのような価値を見出しますか?