名前のわからない花

先日、家の近くを散歩していると木に綺麗な花が咲いていました。

普段歩いているとき、様々なものに目を向けるようにしていますが、その時はそんな努力せずとも目の中に飛び込んできました。例え、視界の隅だろうとも。

 

美しいものは、人目を惹き寄せる力があるみたいです。

 

それは、薄いピンクの花弁が大きくて立派な花でした。でも知らない花でした。名前がわからないのです。

民家の敷地に咲いていた花でもなく、道の通り沿いに幹があったので、この近くの誰かが育てているわけでもないと思ったので、人に聞くこともできず。

でもこのまま、見過ごすわけもいかなく。

 

でもね。

 

その花が美しければそれでいいんです。

その花を気に入ったなら、種子を播いて育てて、また新しい芽が出るのを待てば良いのです。

 

本当にそれだけ。

 

 

僕は、その花と出会えたことが、ただ嬉しいのです。

 

現代人は何か知りたいことがあれば、すぐインターネットで検索して、その花の記載があるページで調べて、関連画像を見て、すぐに知ろうとする。

僕も名前を知りたい理由は、その花のルーツを知りたかったからです。

でもその花に自分の中の価値があれば、そんなものは必要ないのです。

 

敢えて写真には納めませんでした。

その咲いているところに行けばまた見られます。

その時にじっくり目に焼き付ければ、また足を運びたくなるでしょう。

 

僕は今、その花が気になって仕方ありませんが、焦らずともそこに花はあるでしょうから。

 

皆さんにお見せするかはわかりませんが、もしその時が来たら、ね。

 

そして、季節が過ぎて種子がなって、その種子をパクるかは、気にしなくていいですからね。